ACTIVITY REPORT

多業種連携探究会|活動レポート

第2回 探究仲間交流会を開催しました

熊本地震での支援を入り口に、災害時の初動、口腔ケア、保険、現場へのBCP浸透まで。異なる分野の経験を持ち寄り、平時から何を準備できるかを考えました。

第2回 探究仲間交流会を開催しました

9月8日19時から、多業種連携探究会の第2回「探究仲間交流会」をオンラインで開催しました。

今回は、医療、介護、訪問看護、健康教育、組織づくり、性教育、民間救急・介護タクシー、BCP支援、保険など、異なる分野で活動する10名が参加しました。

北海道・帯広で、子どもから高齢者までが自分の身体を知り、自ら健康をつくることを学ぶ「りんご教室」の紹介をはじめ、それぞれの現場で行っている活動や、今感じている課題を共有しました。

災害が起きてから考えるのではなく、平時のうちに、誰が何を判断し、どう動くかを決めておく。

熊本での支援から見えてきたこと

今回の対話の中心になったのは、熊本地震での支援を通じて見えてきた、災害時の初動と連携の課題です。

断水によって、うがいさえ難しくなった施設がありました。口腔ケアの支援を一人の歯科衛生士が複数の施設で担う場面もあり、限られた人員の中で、支援をどのように分担し、どの時期まで継続するかをあらかじめ考えておく必要があります。

BCPは、経営者や管理者だけが持つ計画書では十分ではありません。現場で働く人まで内容を共有し、災害時の役割、判断できる範囲、連絡方法を平時から確認しておくことが重要だという意見で一致しました。

初動を具体的に考える

災害の種類やインフラの状況に応じて、最初に何を確認し、誰が判断するのかを整理します。

役割を現場まで共有する

管理者だけでなく、現場スタッフも動けるよう、役割・権限・連絡体制を平時から共有します。

支援を一人に集中させない

口腔ケアを含む専門的な支援も、複数の人が段階的に関われる仕組みを検討します。

BCPを「使えるもの」にするために

今後は、中小企業向けのBCPカードゲームを活用し、災害やインフラ停止を想定しながら初動を考えるワークショップを検討します。ゲームとして体験することで、マニュアルを読むだけでは見えにくい判断の違いや、準備不足にも気づくことができます。

あわせて、2027年2月を目標に東京でBCPセミナーを開催する方向で準備を進めます。今後、関係者とともにBCPマニュアルの作成にも取り組み、専門家だけの知識にせず、現場で使える形へ落とし込んでいきます。

災害時の資金と保険についても確認しました

熊本で、練習場所を失った子どもたちの居場所とスタッフを守るため、サッカークラブがクラウドファンディングで約290万円を集めた事例が紹介されました。

BCPとクラウドファンディングを組み合わせることで、資金調達が難しいNPOや非営利団体の活動継続に活用できる可能性があります。一方で、災害後の資金調達だけに頼らず、保険で何が補償されるかを事前に確認することも欠かせません。

保険は、保険料の安さだけで選ぶのではなく、再調達価格か時価か、水災や商品損害が対象になっているか、調査費用はどの時点から補償されるかなど、実際に必要となる場面を想定して確認する必要があります。更新時には保険証券を見直し、分からない点は専門家へ相談することも大切です。

ICTも、導入すること自体を目的にしない

健康管理アプリや、介護施設で使われるセンサー、AI、ITについても意見を交わしました。

認証制度によってサービスの信頼性が高まる一方で、利用者の情報を集めることが先行しているサービスもあります。介護ICTも、生産性向上だけを見るのではなく、利用者の尊厳や満足度、ケアの質につながっているかを確かめる必要があります。

補助金や事業者からの提案をきっかけにすることはできます。しかし、導入効果、費用、利用者への影響を確認し、自分たちの現場に本当に必要かを判断することが重要です。

対話から、次の準備へ

第1回の交流会からは、介護施設交流会と口の健康プロジェクトが動き始めました。第2回では、熊本での具体的な経験をもとに、BCPを次の実践テーマとして深めていく方向が見えてきました。

今後も、介護施設交流会、口の健康プロジェクト、BCPに関する情報交換を続けながら、それぞれの専門性を持ち寄り、現場で使える活動へつなげていきます。

異なる分野の経験を、次の活動へ

探究仲間交流会は、オンラインで継続して開催します。今後の交流会やプロジェクトの案内は、公式LINEでお知らせします。

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